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3−25 追い出される少女、ジェニファー

last update Terakhir Diperbarui: 2025-08-13 19:47:33

――18時

室内は薄暗くなっていたが、ジェニファーは明かりも灯さずにソファに座り込んでぐったりしていた。

すっかり泣きつかれていたジェニファーは、もう何もする気が起きなかった。

(ジェニーはどうなったのかしら……無事でいてくれたのかしら……)

そのとき。

――ガチャッ!!

乱暴に扉が開かれ、ズカズカと伯爵が部屋に入ってきた。

「伯爵様!」

慌ててジェニファーはソファから立ち上がる。

すると伯爵はジェニファーに目も合わさずに話し始めた。

「……ジェニーは医者の手当で何とか 一命をとりとめることができた」

「ほ、本当ですか!? 良かった……」

その言葉に、ジェニファーの目に涙が浮かぶ。

すると伯爵が叱責した。

「何が良かっただ!! 元はと言えば、ジェニーの命が危険にさらされたのは、お前のせいだろう!? 常に側にいるように言い聞かせていたのに、自分の責務をほったらかしにして遊びに出掛けおって! 私はお前を決して許さないからな!!」

「ほ……本当に……ご、ごめんな……さ……」

再び泣きながら、必死で謝るジェニファー。

いくら普段から意地悪な叔母や叔父に叱責されていようとも、流石のジェニファーもこれには堪えた。

親切にしてくれていた人が、手の平を返して憎しみをぶつけてくるのだから無理もない。

まだ10歳のジェニファーの心は既にボロボロになっていた。

「泣くな! 鬱陶しい!! 私は忙しい。今は用件だけ告げに来たのだ。いいか、これからジェニーは都心にある大学病院に入院が決まった。今夜の夜行列車ですぐに連れて行く。そしてお前はあの家に帰るのだ。今から30分後に迎えをよこす。それまでに荷物をまとめておくのだな」

それだけ言い放つと、伯爵は大股で部屋を出て行った。

「そ、そんな……今から30分後にここを出ていかないとならないなんて……」

ジェニファーは途方に暮れてしまった。追い出されるのは仕方ないとしても、あまりに急な話で頭が追いつかない。

「い、急いで支度をしなくちゃ……」

今まで伯爵からプレゼントされた服やバッグ、靴などを見渡したが、一切持ち帰る気は無かった。

何故なら今の自分には貰える権利などあるはずはないからだ。

そこで自分がこの屋敷に持ち込んだものだけを荷造りすることにした。

すると収まった荷物はトランクケース2つ分だけだった。

「そうだわ、この服も着替えなくちゃ」

自分の
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